数奇を殺すにゃまず器から
数奇を殺すにゃまず器から
- プレイ人数: 4名
- プレイ時間: 60分
- 作者: ガンダルフ
- イラスト: 安倍川もち
- カバー画像: 夕日
あらすじ
時は元和(げんな)
尾張の魔王、織田信長より発せられた
「茶の湯御政道」
人をもてなす技の集大成「茶の湯」にて用いられる
様々な茶器に特異な価値を見出し
これまでの土地俸禄制を残しつつも
名物俸禄制を新たに作り上げ
石高を厭わず、家臣たちの忠を集めることと相成った。
しかし関白秀吉が治世の今日にて
身内での茶会を開きし折
筆頭御茶道である千宗易から賜った大名物
「背高黒茶碗」が何者かの手により
割られていたのを見つけた。
前日に茶会を開いた折には
ヒビどころかキズすらなかったはず。
その名物がこの世から失われるのは
さぞ惜しいことではあるが
なにより御茶道から賜った品を割るなど
関白様からの信頼を失うやもしれぬ一大事
茶碗を割し不届き者を早急に見つけ
御家の面目を保つべし。
キャラクター
杉田成増
現杉田家当主。豊臣陣営に勤めて長く、厚い信頼を頂いている。しかし、褒美に与えられた名物は多けれど、未だ正式な茶会の許可を頂いていないため、身内に対してしか席を設けたことはない。最近は茶器を眺めていることが多い数寄者。
桂義貞
杉田家家老。先代当主の時代から杉田家に勤めている。杉田と檜を幼少時代から見守り続け、手を焼かされた。今でも二人が揃うと、なにか良からぬことを企んでいるのではないかと心配になる。
檜範宗
杉田家家臣。幼い頃から杉田と共に遊びながら成長し、今日に至る。父を早くに無くしていたため、先代当主や桂が親のように接してくれていた。今では悪餓鬼ぶりも納まり、しっかりと杉田家に仕えている。
赤松聡明
長年杉田家との取引がある、堺の豪商。いつでも杉田家に泊まり込む許可を頂いているため、比較的頻繁に出入りする。宿代が浮くことから、もはや杉田家以外に泊まることの方が少ない。名物の目利きは自他ともに一流と認められている。